●江戸和本●和歌伊勢海 梅月堂主人 堯真宣阿 享保 歌学 和歌関係の雑纂書

和歌伊勢海 【判型】半紙本3巻3冊。縦223粍。 【作者】梅月堂主人（堯真宣阿）序。 【年代等】天文10年奥書。享保5年1月刊。［京都］出雲寺和泉掾（元丘）板。 【備考】分類「歌学」。『和歌伊勢海』は、和歌関係の雑纂書。上中巻は音羽川・玉嶋川以下の名所画図と順徳院百首。上段に、上巻は「百躰百人一首」、中巻は「信実染筆歌仙之写」・「和漢詩歌合」（奥書「右依松平式部大輔忠次之求而所択出也倭歌者中院内府通村胥議以定之／夕顔巷叟」）・「三曙和歌」「三夕和歌」・「飛鳥井雅章吉野記」・「集外歌仙」（奥書「右歌仙者依東福門院之御懇望為龍慰被染宸筆者也／寛文五年二月下旬／交野内匠頭写之」「院御覧之後命狩野蓮長被製画図与各詠合符畢／山井図書定重記之」）を配す。下巻は「染筆相伝之事」（色紙短冊等の書様、屏風押方の伝書。奥書「此鈔者嫡流二条家一流之和歌会席以下之作法也梁盛法印〈藤坊号兵部卿堯恵法印賛〉雪松院并経原法印〈青蓮院宮庁務大蔵卿鳥居少路同堯恵弟子〉連々令相伝両人之旨注付畢其後享禄錯乱紛失之雖然求出彼写本今更令書写之重而書加事等有之門弟之外努々免他人深可納箱底而已／天文十年八月廿日　権少僧都兼俊在判」）。梅月堂宣阿序文によれば、書林出雲寺の持参した本で、書名の由来を催馬楽の「伊勢の海の清きなきさの…」と推定する（西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB）。 ★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、破損の端本（全25丁＊上巻1冊と思われる）が、33,000円】。