管理番号 | 新品 :54048491 | 発売日 | 2023/11/01 | 定価 | 43,000円 | 型番 | 54048491 | ||
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EMERSON COMANDER エマーソン コマンダーの出品になります。もう説明の必要もない有名ブランド、有名ナイフです。
エマーソンナイフは、アーネスト・エマーソン氏の卓越したデザイン能力、マーシャルアーツの達人として海軍(SEAL"s等)のナイフ格闘戦教官からの経験からくるナイフに求められる機能性、等で1990年代にタクティカルナイフの一台ブランドとしての地位を築きました。
彼が自ら製作さしたカスタムフォールディングナイフは価格が当時450〜500ドル位でしたが、展示会等で購入希望者が殺到して抽選による販売を行い、入札者のナイフディーラーが価格を倍くらいに吊り上げて転売したりで、ナイフバブルの先駆けになってささまいました。
エマーソン氏はそのブランド力を活かして、プロダクションバージョンのナイフの企画、販売を開始して今に至っています。
しかしこの事がある弊害を生んでしまいました。それはこの大量生産品の品質が良くなかった事です。タクティカルナイフというジャンルが世に広まりユーザーの目が肥えてきた事、プロフェッショナルユーザーによる厳しい指摘、プロダクションナイフメーカー(例えばZT.、カーショウ、ベンチメイド、etc.)が彼のデザインをロイヤリティを支払い質が高く価格の安いエマーソンモデルを企画製作販売した事、エマーソン氏はカスタムナイフメーカーとしては非常に優れており、デザイン能力、製作能力、ナイフビジネスの才能はやはりトップブランドを築いただけの能力を持つ方でしたが、社外協力メーカーの管理、今でこそメジャーになったミッドテックスタイル等アメリカ国外のメーカーに製作委託する際の品質管理、ひいては大量生産の能力はあまりなかったのが理由だと推察されます。
このコマンダーもデザインは秀逸で、パテントのポケットからナイフを引き出した時には既にブレードがオープンしているWAVE機構、グリップの良いハンドルデザイン、CQC戦に優れたブレードデザイン等時代を代表する素晴らしいナイフですが、発表当時の初期モデルと2001年以降の後期モデルでは全く別物と言っても良い品質の低下等ユーザーからの厳しい評価やエマーソン離れの現象を招いてしまいました。
この前期と後期の違いは生産を担当する協力メーカーが変わった事も大きな原因の様です。
今回の出展品は、まだ品質が良かった頃の初期モデルの最終年に生産された物です。しかも通常のコマンダーモデルとは少し違い、チタンライナーの端面処理等メーカーによる微調整がされている製品です。エマーソンナイフでは、ライナーをチタンの板からレーザー切断加工で大量に作っていますが、普通はレーザー切断面は後処理せずにそのまま製品にされてしまいます。(この辺もライセンス生産でエマーソンモデルを販売する他のナイフメーカーの製品と比べて酷評される理由の一つです)
この出展品は、レーザー切断の筋目の処理等がされており、またライナーロックも不用意にロックが解除されてしまわない様にロックを外す最後のストロークのところで少し解除が固くなる様な調整がされている様です(その為解除は少しコツが入ります)。
また初期モデルと後期モデルは、ハンドルもライナーとG10スケールの留め方が異なり、後期モデルはコストダウン等の為かボルト点数を減らしたりされています。見た目ではハンドルスケールをライナーに止めるスクリューボルトがハンドル中央部に2ヶ所あり、ライナーとスペーサーを留めるスクリューボルトはスケールの裏側に隠されているのに対して、コストダウンされた後期型はハンドル中央部のスクリューボルトを廃止してハンドルスケール+ライナー+スペーサーを共締めする構造にした為にのっぺりした印象のハンドルになっています。スクリューボルト点数削減だけでなく組立工程削減した為の結果です。
やはりコマンダーは初期モデルの方が、「らしい」デザインになっており、手も混んでますね。
今回はサービスでエマーソンコマンダー用の社外品カーボンファイバー製クリップもおまけいたします。
今では非常に希少なコマンダー初期モデル最終品の未使用品を是非いかがでしょうか?
尚お取引きはN/C. N/Rでよろしくお願いいたします。