管理番号 | 新品 :58741922 | 発売日 | 2024/04/08 | 定価 | 10,000円 | 型番 | 58741922 | ||
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金文(きんぶん)で書きました画竜点睛(がりょうてんせい)です。これまで、古代文字の書作品は、書きたいと思う文字がない場合には、作字を行なってきました。それが常套手段であったのです。しかし、それに異を唱えたのがわたくし安東麟でございます。我が主宰する『学書会』では甲骨文、そして西周金文に無い文字を書く場合には、篆書(小篆)や古文、籀文の字形に頼らず、まずは甲骨文、西周金文の構成要素を丁寧に探すという学びを行なっています。構成要素は文字部品と言っても良いですが、構成要素と構成要素とを合わせれば、甲骨文・金文の字形が提示できるのであれば、その当時の字形に近い文字を提示することが可能なのです。それを行なったのが、この四字熟語です。『学書会』では抽出法という名称で、提示しております。作品は一点ものです。画竜点睛を右側から左側に記し、左の印は安東麟の「安」です。意味は、物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。また、物事の最も肝要なところのたとえ。文章や話などで肝心なところに手を入れて、全体をいっそう引き立てるたとえ。(出典は『歴代名画記』です)資料を作り、資料を使って、生徒さんたちに説明をし、自らも作品を書いて書き終え、印を押し、その印が一番良い場所に押せて、ようやっと仕上げられたと思っています。2021/09/29安東麟