管理番号 | 新品 :99034618 | 発売日 | 2024/12/23 | 定価 | 15,000円 | 型番 | 99034618 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カテゴリ |
2013年に「ネコ・パブリッシング」から発売されたものです。以下の文章は、その評価としてAmazonに投稿されたものです。“必携。奇跡の一冊と言って良いのでは?”というキャッチの元に賛辞が送られています。その全文を紹介させていただきます。
カワサキW1S-Aのフルオーバーホールを写真と文章で詳細に解説した本。W1、W1S、W1SA、W3に乗る人なら、自分でフルオーバーホールを行わなくとも、各部の成り立ちが本当によくわかり、維持のための小技解説等も為になるので、ぜひ手元に置いておくことをお勧めします。
ありそうで他に例の無い、素晴らしい完成度のバイク整備本です。似たような雰囲気の商品は他の車種でもいくつもあるし、W1でも「カワサキW1 完全分解整備手帳」という高価な本があるが、こちらの「ヴィンテージバイク W1 」が特別なのは、編集者が行った組み立て作業に対して、二人の有名マニア(セミプロというかW1仙人みたいな人)が遠慮無くツッコミ(コメント)を入れ、長年培ったノウハウを惜しげも無く開陳している点にあります。
しかも交流の無い(と思われる)二人が選出されているので、視点というかこだわる部分が異なっていて、互いに補完しあい、結果としてものすごく内容が濃くなっています。とにかく情報量が多く、類似の本がよくやるような、編集でぼかしたり誤魔化している部分は皆無で、これでもかというくらい作業上の留意点やコツ、安全で楽に事を進めるためのノウハウが記録されています。
個性的でこだわりが強いだろうマニアを相手に、よくもこんなに綿密に取材を行い、商品として完成させたものだと感心します。商売のためにノウハウを隠さなければならない専門店を取材しても、きっとここまでの情報を得るのは無理でしょう。マニアたちに慕われている仙人のようなお二人を取材対象に選んだ企画者のセンスに脱帽です。
そんなことが出来てしまうのも、独特の文化を持つ、他ならぬカワサキW1という車種だからこそなのかもしれません。(巻末に続編として2014年発売予定と告知されている「ヴィンテージバイク CB750K0」が2018年現在も未発売なことからも、W1文化の独自性を感じます。)
※分解整備には十分な(本という形態で可能な限りの)情報が詰まっていますが、おそらく2011年〜2012年頃に取材され、2013年に出版された本なので、当たり前ですがそれ以降の情報は載っていません。(例えばユークランクさんによるエンジンOHの深化、ikonから出た旧W1系用サス、定番となりつつある「マキトラ」など)。半世紀近く前に作られたバイクですが、W1の整備はまだまだ進化しています。
・・2021年2月追記:ふと気付くと絶版になっており、価格が高騰していて驚きました。正直この本に限ってはそれだけの価値のある内容ですが……悲しい状況ですね。旧W1人気は出版当時よりもむしろ上がっているので、出版社さんが増補版を企画されることを期待します。確実に売れるだろうし、ロングセラーになること間違い無しなので!